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真実は曖昧に [不思議な話し]

いつも読んでいただきまして、ありがとうございます。


今回は何とも曖昧な話を綴りたいと思います。


中学生の頃の修学旅行の時の話しです。

目的地に何台も観光バスを連ねて各クラス山道を曲がりくねりながら走っていた時です。

どうやら私の乗っているバスは集団から離れてしまっている様でした。

私の家は旅行に連れて行ってもらえる家庭環境じゃなかったので、遠出の機会があればただひたすら外の景色を眺めて想いを馳せるのが楽しみでした。

バスの窓を何気に眺めていると、遠くのカーブの死角から車が山道に入ってきたのがチラリと見えました。

脇道から私のクラスのバスの前に入って来た車は、緑色のホロがある軍用車らしき車で2台でした。

ホロは開いていました。

すし詰め状態で立って乗っているのが見えました。

車中の人は昭和の初期の様な緑の戦闘服を着ていて、真ん中に赤い星のマークが付いている緑の帽子を被っていました。

それがとても印象深かったのを覚えています。

よく見ると細長いライフル銃も個々に身体に張り付く様に抱えていました。

私には直感的に日本人には見えませんでした。

1人の若い隊員と目が合いました。

何かを言ったのでしょう口だけが小さく動き、発せられない言葉を話していました。

「えっ」「なにっ?」

直ぐに右端手前にいた殺気だった隊長らしき人が目配せして、ホロは即座に下ろされてしまいました。

一瞬の出来事でした。

なんか怖い。

あの人はなんて言ったの?

いい知れぬ恐怖で心がざわついたのを覚えています。

私は、他の生徒も見ていないかバスの車内をキョロキョロ見まわしましたが、周りはいつもの平和な日常風景で誰も気に留める人はいません。

残念ながら私しか見ていない感じでした。

あの長いライフル銃で襲撃されたらひとたまりもないのを想像しながら、揺れるバスに身を任せていました。

暫くすると軍用車両は道から逸れて行ってしまいました。


当時の私は、子供でしたので世の中の事情については一切関心がありませんでした。

今、思い返すと

あれは一体何だったのでしょうか?

私だけタイムスリップして過去を垣間見ていたのだろうか?

あの隊員は「見ない方がいい」「皆殺し」って言ったのかな?

(初めの言葉が「み」って言った気がしたんです。)

細長いライフル銃持ってたんだけど。

自衛隊の演習って外で戦争の時代みたいな服装でするのかな?

直感的に私には日本人には見えなかった。

場所は海沿いの山道だった。

そのちょっと後に拉致問題が公になりだした時代です。

そのことと関係があるのかも定かではないし、その出来事からかなり年月が経っています。

私には確かめようがなく、真実は曖昧になりました。


昔から変な所でタイミング良く見たくないものも見てしまうと、すると・・・・


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