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淫魔 [不思議な話し]

いつも読んでいただきまして、ありがとうございます。

ちょっと今回はボヤキが入ってしまっています。ご了承ください。


先ずは、ちょっとした話から。

何年か前に友達と縁切寺に行った時の話しです。

そこは民家の裏側にあって結構古くからある有名なところでした。

私は何回か行った事がありましたので友達の案内係りに徹していました。

資料館で入場料を払い跡地の敷地内の門を通る時に、木の門特有の大きな音で

「ギギーッ」と軋む音がしました。

私達の動きは一瞬で固まりお互いの目だけで合図していました。

何故なら木の門なんてそこには存在しませんでした。門が開く音なんて絶対にする訳ありません。

よく見ると元は門があったらしき場所が朽ち果て、代わりに竹の簡易的な物で括り付けて動かない様に固定されています。

ひとしきり鳥肌が立った後に友達が「あり得ない。」「しかかまるんがいるから、ありもしない音が聞こえた。」

私は「音が聞こえるんだから○○ちゃんも霊感があるんだよ。」

「きっと縁切寺に来たい人が付いてきたんだよ、良かったねでいいじゃん!」

その後も友達はネチネチと何回もその話を持ち出していました。


さてと本題に入ります。

あれは高校生活も終わりかけた頃だったと思います。実家の土地の西側に雨だけ凌げる自転車置き場がありました。

私は自転車を無意識に止めながら時折り手を休めていました。

周りには誰もいなかったので何気に物思いにふけっていました。

私はアルバイト先を辞めようか頭の中で考えながら悩んでいました。

仕事先の上の人の過干渉に嫌気がさしていて距離を置きたくて仕方がありませんでした。

アルバイト先を辞めたら生活費が無くなるし次も見つけないといけないし・・・・


次の瞬間、耳元でハッキリと「そうだよね~」と男の人の低い声で言われ。

耳元に息を「ふ~~」と吹きかけられました。


私は直ぐに耳元を手で乱暴に払いのけ、見えない相手に「ふざけんな!ムカつく!恥を知れ!」と叫びました。

血気盛んな年頃なので口が悪いのはご了承ください。

後で分かった事なのですが色情霊とか淫魔などと呼ばれている者だそうです。

ド直球に訳すとエロいお化けです。


私の頭の中の思考を(勝手に)読み取り、「そうだよね~」なんて(親近感を醸し出し)同調しながら息を吹きかけてきやがった・・うわっ・・キモっ・・・

その当時の私は、死んでいても最低な野郎だと無性に腹が立ちました。


物心をついた頃からいつしか、生きている人にも死んでいる人にも注意して生活しなければいけませんでした。

気が張っている時はいいのですが、たまに心の糸がプツンと切れてしまう時がありました。

その後に踏んだり蹴ったりとはこの事です。咽頭炎から軽い肺炎になってしまい入院する羽目になりました。

その当時、具合が悪くなっても誰にも相談できない状況でした。(いつも何とか病気は自力で治す)

母に入院する様に医者に言われたと言うと怒りながら「そんなお金なんか家にはない」言われました。

私は自分のバイト代があるので入院費は自分で払うので入院すると言いました。


病院の屋上のベンチで空を見上げて私は物思いにふけっていました。

あの淫魔に話しかけられ、息を吹きかけられてからロクな事がない。

(呪いなのか・・・)

家の親の事なんて今更始まった事じゃない。

バイト先には肺炎で入院だからひとまず辞めますと言ってある。(一応丸く収まった、あのバイト先には二度と行かない)

今回の入院で貯金が底をつく。

「まいったな~」足を組みながら時には足をぶらぶらしてみたり~

どうにもならない時はどうにもならない、とりあえず病気を治すのが先決である。


この間の咽頭炎で昔の自分を思い出しました。

あれから心の芯がぶれない様にいつも自分に言い聞かせて。(何者にも付け入られない様に)

美味しい、楽しい、かわいいをモットーにして歩んできました。

変なのが付いていても(霊)、かわいい赤ちゃんを見て「かわいい~」と心の底から思うだけで心を愛で満たして追い払う事が出来る様になりました。

(MNさんに自分でセルフで払っていると言われた。)


やっぱり愛のパワーって凄いですね。


皆さんにもいつも読んでいただきましての感謝の愛が届きますように。

(いらない人は手で払いのけてください。(笑))


また、よろしくお願いいたします。








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