秘密の日記 [不思議な話し]
いつも読んでいただきまして、ありがとうございます。
この間まで歯医者に長期間、通っていました。
歯医者の治療が苛酷な時に自分へのご褒美で時々帰りにコーヒーショップに寄ります。
コーヒーショップの店員さんに「この後ご帰宅ですか?」と聞かれ「歯医者のご褒美にコーヒー買って帰ります」と言うと「フフッ」と笑ってくれました。
違う店員さんに前にも「この後ご帰宅ですか?」同じ事を聞かれたのでコーヒーショップのマニュアルにあるのでしょうか?
だいぶ、昔の話をしたいと思います。
私は基本的に掃除が好きなので、家の中の不用品の断捨離をしていました。マロン(旦那)の使ってないバッグの中は小銭だらけで、宝探しをする様に(戦利品)楽しんでいました。
ある日、書類を整理していると、黒い手帳と単語帳に汚い字で文章が書いてありました。
内容はペルーに旅行に行った時の出来事や(仮)クリスティーナ(女の人)の話の内容でした。
それとは別に女友達の様な人からの手紙もありました。
私は勝手に読んでしまった事を正直に言い、一応マロンに了解を得て内容を全て読んでしまいました。
内容はマロンがペルーのマチュピチュに行った時に広場のお土産売り場のクリスティーナに一目惚れして、隠し撮りをした顔写真を頼りに彼女を探し出すという内容です。
クリスティーナとの再会を夢見て、スペイン語も覚えて旅費も貯めて準備万端で臨み奮起する様子が書いてありました。
日本からのお土産には、かさばった置時計と5万円分のドル紙幣を用意しました。
指名手配の様にクリスティーナの顔写真を手当たり次第に見せ、村人に聞きまくり見事にクリスティーナと再会できました。
遠い日本からわざわざ来てくれたマロンを(一見ストーカーっぽい)、素朴なクリスティーナは家に招待して家族にも紹介してくれたそうです。
そして食事(しょっぱいシチューみたいな物)をご馳走してくれたそうです。
家の中には家畜も一緒に住んでいて文化の違いに、とても驚いたそうです。
勉強の成果で片言のスペイン語でも言葉は通じたそうです。(マロンは頭が良い)
幾度かペルー訪問した際に地元のスーパーらしき所でクリスティーナの友達と買い物をする様子が記述されていました。
お支払いは勿論マロンです。
スーパーの帰り道、田舎の田園風景が広がる中でクリスティーナの友達にマロンは「クリスティーナの事が好きか?」と聞かれました。
マロンはモゴモゴと口を動かすだけで、ハニカミながら誤魔化しています。
マロンがハッキリ返答しない内容に、私は独り言で「モジモジしてないで答えてやればいいのに・・・」
そうです。私はマロンの秘密の日記を楽しみ、続きが気になり夢中になって読んでいました。
クリスティーナの友達はハッキリしないマロンの顔を覗き込み、困惑していた様子が描写されていました。
私は、突っ込みどころ満載の内容に詳細が聞きたくなり、若かりし頃に書いた日記の内容でマロンは尋問を受ける羽目になりました。
全部で4回ペルーを訪れたそうです。写真もありました。
クリスティーナの家族に友達も加わり8人ぐらいで木をバックに写っています。マロンは大きな置時計を持っていました。
私「クリスティーナはこれだね(写真を指さす)。時計じゃなくて私だったら、お土産はお金の方がいいなぁ」
マロンの目は泳いで「何で・・直ぐ分かる?お金は無粋に思われた?」驚いた表情でした。
私と出会う前の出来事です。
青春の1ページが海外に旅行に行った出来事だったなんて。忘れられない素敵な思い出になったと思います。
後日談があり、スピリチュアルのMNさんにマロンとクリスティーナの話しをして視てもらいました。
クリスティーナはマロンの前世時代の子供でした。
マロンが前世で親としての役目を果たさなかったので現世でクリスティーナを探し当てて罪滅ぼしをしに行ったそうです。
最初は恋愛の感情があったけれど時間が経つに連れてクリスティーナに何かをやってあげたい気持の方が強くなったそうです。
遠い国なのに子供を見つけられたのは、親が子供を強く想い、魂が引き寄せられ、前世で果たせなかった愛情を示したかったのだと思います。
マロンが果たすべき現世の課題の一つだったのではないでしょうか。
それをマロンに話すと、マロンは何か吹っ切れた様な凄く納得した様な表情で静かに
「うん、うん」と頷いていました。
次回は「秘密の手紙」マロンのバッグに入っていた手紙の話になります。
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