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街灯の下で [近所話]

いつも読んでいただきまして、ありがとうございます。


あれは私が20歳前後の時の話しです。

20年前のコンビニはまだ珍しく、そんな用も無いのににフラッと立ち寄った感じです。時刻を見ると夜の10時でした。

すごく近所だし、原チャリで直ぐに行ける距離です。

コンビニでダラダラと品物を見ていると、さっきから私の視野の端に、おじさんが何回も目に入ってきています。

どうやら、棚の隙間からも、こちらを見ている次第です。(野生の勘が警告を自動で鳴らす)

万引きを監視している、店員ではなく、一般のお客なんだけれど、正直、目が気持ち悪い、ねっとりと嘗め回すように見ている事に気付いた私は、お菓子をいくつか買い、早々とコンビニを後にしました。


案の定、あのおじさんも後を追うようにコンビニから出てきました。きっと奴は後を追って来るだろう。

真っ直ぐ家に帰ると家がばれると思った私は、最悪、原チャリをぶつけられるかも?しれないから

車が通れない道を使い、距離を稼ぎ、奴との間合いを取り、家の近くの(住宅街)○○団地で巻くことにした。

奴はシルバー色のセダンの車で私を追いかけてきた。

やっぱり追いかけて来ている。止まったら危ない気がした。

私は、当てずっぽうに、さっきからグルグルと同じ団地の道をくねくねと走っている。

その時、街灯の下で誰かの家の芝生にピンクのボールが取り残されているのが見えた。


あ~~その時私は、何かを悟った。


私は、覚悟を決めて、変形Yの字の道にある街灯の下で奴を待っていた。

私が街灯の下で原チャリをまたいで道を塞ぐ感じで止まっているので、奴は手前に車を停めて車内から、こちらをジッと見ていた。

私は、奴を見据えて、

顎をある家に指し「お前んちここだろ」って大きな声で言ってやった。


奴は驚いた顔をして硬直していた。見る見る血の気が引くようにうな垂れていった。


私は、直ぐにその場を立ち去った。




大まかに説明すると奴は凄く近所に新築、戸建で住んでいて家の芝生を綺麗にしているところを私は、幾度となく何気に目にしていた。

逃げ回っている時に芝生で思い出した私は、賭けにでたのだ。(奴は、私と目が合った事もないから認識がないのだろう)

奴には私と同い年の女の子が二人いて、娘と同い年ぐらいの私に卑劣な事をしょうと(多分、昔の援助交際)

付け回していたのだ。

のちに、奴は大変な事になっているらしい、離婚した、と風の便りで聞いた。(性犯罪、不倫、確かめようがないが女関係で破滅したと思われる)

あの家の綺麗な芝生は、ぼうぼうと枯れ果て、直ぐに、新築売り家と看板が出されていた事を覚えている。


テレビのニュースで女性問題の話題が出ると、ふと思い出す。















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